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2018-10-12 14:00

政治

安倍総理大臣、アウンサンスーチー国家顧問と会談

アウンサンスーチー
会談後に共同記者会見を実施
日メコン首脳会議に出席するため日本を訪問しているミャンマーの事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問は、10月9日に東京で安倍総理大臣と会談し、両首脳は会談後、共同記者会見を行った。

安倍総理は、ミャンマー政府が取り組む国内和平、ラカイン州情勢、経済開発などへの尽力を評価するとともに、今後も日本が官民を挙げてミャンマーの民主的な国造りを最大限支援することを約束した。

安倍総理によると、これまでの日本の支援は着実に進捗しており、8月には新タケタ橋が開通し、12月には日本企業が整備・運営するティラワ港のコンテナ・ターミナルも完成予定だという。

また、慢性的な渋滞緩和、雨季の道路冠水への対処、下水道施設の拡張や改築などの他、ヤンゴン都市圏で2案件の協力も決定している。

ロヒンギャ帰還に向けた環境整備の加速を要請
同会談では、世界的に注目が集まるミャンマー・ラカイン州のロヒンギャ問題についても率直な意見交換が行われ、安倍総理は“ミャンマーとともに考え、ミャンマーの取り組みを支えていく”ことを明らかにしている。

安倍総理はラカイン州情勢に関して、信頼性と透明性が確保された調査の必要性を強調し、その調査結果を踏まえた適切な対応が重要との見解を示した。

また、ロヒンギャ帰還の受け入れに向けた環境整備の加速を要請。さらに、ラカイン州北部の2つの村で住宅等の建築を11月に着工する予定であることを明らかにした。

加えて、ラカイン州全体を対象に、道路や電力、給水分野の支援を行うという。

これに対し、スーチー国家顧問は、
「ミャンマー政府として独立調査団が自由かつ独立した形で効果的に調査ができるよう進めている。国軍や警察当局は独立調査団に協力しなければならない」(プレスリリースより)
と述べた上で、
「帰還民の受け入れの環境整備に最大限取り組んでいる」(プレスリリースより)
とつけ加えた。

なお、スーチー国家顧問は、国内和平進展のための日本の支援に感謝の意を表している。

(画像はプレスリリースより)
(写真提供:内閣広報室)


外部リンク

外務省のプレスリリース
https://www.mofa.go.jp/

首相官邸「総理の一日」
https://www.kantei.go.jp/

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