2018-10-13 11:00
社会
ミャンマー・ワ州連合軍、キリスト教徒に礼拝の制限を強要

キリスト教抑圧運動の一環で92人を未だ拘束中
中国との国境に近いミャンマー北部シャン州のワ族とラフ族のキリスト教徒が、反政府勢力であるワ州連合軍(United Wa State Army:UWSA)により、礼拝の制限を定めた文書に署名することを強要されているという。UWSAは10月上旬、拘束した約100人のワ族キリスト教徒に礼拝の制限を定めた文書に署名を強要した後、解放している。しかし、キリスト教に対する抑圧運動の一環としてラフ族キリスト教徒を引き続き拘束しているという。
ラフ族バプテスト連盟(Lahu Baptist Convention)のLazarus牧師は、
「ラフ族のキリスト教徒が礼拝の制限を定めた文書に署名する以外に選択肢がないと思うようになった」(UCA newsより)
と述べた上で、「キリスト教徒はより多くの制限に直面し、UWSAによって厳重に監視されているので心配だ」(UCA newsより)
とつけ加えている。また、同連盟はUWSAに手紙を送ったが、返事はなかったという。
現在92人のラフ族の牧師が拘束されており、Mong Pauk郡区だけでラフ族バプテスト連盟とワ族バプテスト連盟(Wa Baptist Convention)が運営する52の教会が閉鎖された。
また、全体では100以上の教会が閉鎖され、少なくても3つの教会が破壊されたという。
多くの制限を要求
UWSAは、1992年以降に建設されたすべての教会が不法に建設されたとして破壊することを発表。1989年から1992年の間に建設された教会だけが合法だとみなされているという。また、新しい教会の建設を禁止し、教会の司祭と労働者は外部者ではなく地元の人であることを要求している。
さらに、UWSA指導部は、宣教活動を支える地方行政の幹部を処罰することも約束しているという。
UWSAは推定約3万人の兵力を有するミャンマー最大の民族軍で、東南アジア地域で最大の薬物犯罪集団の1つだといわれている。
(画像はmizzimaより)
外部リンク
UWSA imposes restrictions on Christians
http://www.mizzima.com/
Christians forced to sign pledge curbing faith in Myanmar region
https://www.ucanews.com/
Shan State: 100 Christians freed, another 130 still detained
http://asianews.it/
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