2018-10-06 12:00

お知らせ/イベント

バングラデシュ南部避難民で実際に何がおこっているのか

難民
バングラデシュ南部避難民支援帰国報告会
2018年10月1日、日本赤十字社は「バングラデシュ南部避難民支援帰国報告会」が実施した。

報告者は名古屋第二赤十字病院の菅原直子看護師(プロジェクトマネージャー)と吉見祐輔医師だ。

難民キャンプの状況
難民キャンプ全体のニーズ(教育、栄養、シェルター、保健医療、水と衛生など)に対して、支援は徐々に追いついている。しかし、保健医療に関しては、資金と24時間対応可能な施設は不足している。

難民キャンプの生活は過酷で、人々は狭い空間に密集して暮らしている。多くの避難民は、呼吸器感染症や皮膚疾患を患っている。これは床の上に直接寝ていること等が原因している。皮膚疾患は感染しやすい上に、治りにくいので厄介だ。

今後について
2017年8月以降、ミャンマー・ラカイン州において、暴力などの犯罪行為が続いている。現在でも70万人以上の人々がバングラデシュに避難している。

2017年9月より、日本赤十字社は、バングラデシュ南部の避難民キャンプに医療チームを派遣している。日本赤十字社は延べ129人を派遣しており、派遣した医療チームは医師や看護師、助産師、こころのケア要員などで構成されている。

これまでに診療した人の数は4万3000人に上り、こころのケアは4万人に提供してきた。今後も医療支援活動を継続していく。日本赤十字社では、地元出身の医師や看護師、避難民ボランティアの育成にも取り組んでいる。

(画像は日本赤十字社のホームページより)


外部リンク

日本赤十字社
http://www.jrc.or.jp/

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