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2018-09-24 10:00

社会

国連事務総長、ロイター記者釈放をミャンマー政府に要請

ロイター記者
記者の投獄は受け入れられない
アントニオ・グテーレス(Antonio Guterres)国連事務総長は、ミャンマー・ラカイン州で治安部隊がイスラム系少数民族ロヒンギャを虐殺した事件を取材して7年の実刑判決を受けたロイター通信のミャンマー人記者2人を、できるだけ速く釈放するようミャンマー政府に要請した。

グテーレス国連事務総長はニューヨークで開かれた国連本部での記者会見で、
「ロイター記者2人が記者として行ったことに対して投獄されるのは受け入れられない」(REUTERSより)
と述べている。

ロイター通信のワ・ロン(Wa Lone)記者(31)とチョー・ソウ・ウー(Kyaw Soe Oo)記者(28)は昨年9月にラカイン州北部のインディン(Inn Din)村で起きたロヒンギャ殺害事件を調査していた。

彼らは、この殺害事件に国軍治安部隊が関与していることを突き止めたが、警察に文書を渡された直後、機密文書を保持しているとして「国家機密法違反」で逮捕されている。

結果的に軍はロヒンギャ殺害の関与を認めたが、ロイター記者の容疑が晴れることはなかった。

法律を犯したから逮捕されただけ
ミャンマーの事実上のリーダーであるアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)国家顧問は9月13日、ベトナム・ハノイで開催され世界経済フォーラムで初めてロイター記者の事件に言及。

「彼らはジャーナリストだから投獄されたわけではない。裁判所が国家機密法違反と判断したからだ」(mizzimaより)
と見解を明らかにした。

ミャンマーの若手活動家やジャーナリストらは、ロイター記者に対する判決に不服を示し、釈放を求める抗議活動を行っている。

また、国際社会からも記者の釈放を求める声が上がっているが、現状に変化はない。

(画像はmizzimaより)


外部リンク

UN chief urges Myanmar to pardon Reuters reporters
http://www.mizzima.com/

U.N. chief urges Myanmar government to free Reuters journalists
https://www.reuters.com/

UN chief urges pardon for 2 journalists jailed in Myanmar
https://apnews.com/

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