2018-09-27 21:00
社会
国際社会のサポートが不可欠なロヒンギャの現状

第39会期人権理事会に向けた声明
2018年9月21日、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは、第39会期人権理事会に向けて提出した、声明の内容をホームページで明らかにした。声明の冒頭では、ロヒンギャの人々の状況に対して、深い懸念を表明している。ロヒンギャ難民への多くの犯罪行為に対して、ミャンマー政府は十分な対応ができていないのが現状だ。
難民キャンプ
大雨に見舞われた難民キャンプは、深刻な洪水と土砂崩れに苦しんだ。シェルターが建つ土壌は不安定で、難民キャンプの密集化も深刻だ。状況に改善には、キャンプの拡張と国際社会のサポートが不可欠だ。資金不足も深刻で、食料援助はニーズの18%、健康のニーズは17%、栄養関連のサービスは僅か31%しかカバーできていない。2018年8月までに、深刻な急性水様性下痢が14万118件、発生した。呼吸器感染は、7月中に1週間で1万件を超えた。
85%の場所において、性的暴力に関するサービスは制限されており、深刻な課題となっている。15歳から24歳の若者への教育サービスも不十分で、改善しなければいけない。
ジャーナリストを弾圧
さらに、ジャーナリストの弾圧に関しても、報告されている。2018年7月9日、2人のジャーナリスト(Wa LoneとKyaw Doe Oo)が、拘留された。この2人はロイター通信のジャーナリストで、10人のロヒンギャの処刑について、調査報道に関わっていた。2人は7か月、拘留された後、ミャンマー政府によって裁判にかけられた。容疑は「国の秘密を入手したこと」で、2人のジャーナリストは、警察によって書類を仕掛けられたと主張している。
(画像はヒューマンライツ・ナウのホームページより)
外部リンク
ヒューマンライツ・ナウ
http://hrn.or.jp/activity/14498/
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