2018-09-28 21:00
文化
「エゴン・シーレ 死と乙女」ミャンマーの検閲に承認されず

ヨーロッパ映画祭で上映予定 女性のヌード表現を理由に中止決定
ヤンゴンのゲーテ・インスティチュート・ミャンマーで上映される予定だった映画「エゴン・シーレ 死と乙女」が、検閲委員会から上映中止の決定を受けた。この映画は、ヨーロピアン・フィルム・フェスティバルの一環として用意されていた。フェスティバルはEUミャンマーとゲーテ・インスティチュート・ミャンマーが主催する外国芸術祭で、ヨーロッパとミャンマーの文化交流を目的としている。
「エゴン・シーレ 死と乙女」は10月4日に上映予定だったが、ミャンマーの検閲委員会の審査を受け、承認されなかった。中止の理由は女性のヌードシーンが含まれているということだ。
100年前に検閲と戦った作品 関係者は失望
「エゴン・シーレ 死と乙女」は2016年、オーストリアとルクセンブルクの製作で、芸術家エゴン・シーレとモデルの女性を描いた作品。ゲーテ・インスティチュートのディレクターはこの決定に失望し、
アメリカのバイオレンス映画よりも女性のヌード表現が検閲の対象となるとは、非常に驚くべきことだ。(フロンティア・ミャンマーより)
と述べている。
エゴン・シーレのヌード作品についてはおよそ100年前、当時の検閲委員会と戦った歴史があるが、現在では世界中の美術館に展示されている。
在バンコクのオーストリア大使は、現在話題になっているロイター通信記者の判決についても触れ、
この決定には現在のこの国の方向性、表現の自由の制限がよく現れており、心配になる。(フロンティア・ミャンマーより)
と述べている。
(画像はゲーテ・インスティチュート・ミャンマーのフェイスブックより)
外部リンク
ゲーテ・インスティチュート・ミャンマー/フェイスブック
https://www.facebook.com/events/881769088877414/
フロンティア・ミャンマー
https://frontiermyanmar.net/
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