2018-09-18 21:00
社会
ネピドーで反人身売買のイベントが開催

国内外の人身売買、強制労働の実情を報告
9月13日、ネピドーのティンガハホテルで、第6回ミャンマー・反人身売買デーのイベントが開催された。イベントには人身売買による犯罪に反対する市民等が参加した。オープニングスピーチでは、ヘンリー・ヴァン・ティオ副大統領がミャンマーだけではなく、世界の人身売買の現状を説明した。
国際労働機関(ILO)の調べによれば、世界の強制労働者数は毎年推定2090万人。2016年、国連の発表では、ドラッグや犯罪による利益は毎年1500億ドル、そのうち、54%が性的被害を、38%が強制労働を、8%が人身売買の被害を伴っているという。
副大統領はスピーチでこのような現状に触れ、また、人身売買には臓器の取り引きも伴っていることも語った。
ミャンマーの人身売買数は人口の約10%
副大統領は、ミャンマーの人身売買数は人口の約10%に相当する57万5000人で、世界167か国中18位にあることを明らかにした。これらの人々は現代の奴隷として扱われ、密輸や違法取り引きなどの強制労働を余儀なくされているという。
人身売買が横行する背景には、ミャンマーの雇用機会の少なさが原因のひとつにあげられている。
ミャンマーでは事例研究や市場調査などをすすめるとともに、反人身売買当局を警察に設置し、5年計画で人身売買防止を強化していく。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ミャンマー情報省
http://www.moi.gov.mm/14/09/2018/id-14850
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