2018-07-21 23:00
政治
ミャンマーで「建国の父」アウンサン将軍の追悼式典

ミャンマーの要人らが集結
ミャンマー独立の英雄アウンサン将軍が政敵に暗殺された命日である7月19日、第71回殉職者の日(Martyrs' Day)追悼式典が最大都市ヤンゴンで開催された。アウンサン将軍はミャンマーの事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問の父親で、1947年7月19日に英国からの独立を目指す閣僚7人とともに暗殺された。
追悼式典にはスーチー国家顧問の他、ミンスエ副大統領やミン・アウン・フライン国軍最高司令官をはじめとする政府や軍の要人が出席。また、暗殺された閣僚の家族らも出席したという。
さらに、ミャンマー戦争退役軍人組織、ミャンマー消防本部、ミャンマー赤十字協会、ミャンマージャーナリスト協会、ミャンマー報道委員会などの組織も出席し、殉職者に敬意を表している。
スーチー国家顧問は父親であるアウンサン将軍のマウソレウムに献花し、静かに祈りを捧げた。
マウソレウムとは、亡くなった指導者のために構築される大きな墓のことである。
多くの一般市民も追悼
ミャンマー国営メディアであるグローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマー(THE GLOBAL NEW LIGHT OF MYANMAR)によると、第71回殉職者の日追悼式典が行われたマウソレウムで追悼の祈りを捧げた一般市民は5万人を超えたという。また、数百キロ離れたバハン郡区(Bahan Township)では、2万人以上の一般市民がアウンサン将軍の記念館を訪れ、アウンサン将軍らが暗殺されたボタタウン郡区(Botataung Township)では、2万人弱の一般市民が地元政府の事務所を訪れた。
ヤンゴンのマウソレウムを訪れた52歳の男性は、
「独立の英雄が暗殺された歴史的な場所を見に来た。若い世代の人たちは、我々の指導者の名誉ある犠牲とその歴史を知る必要があり、それは忘れてはならない」(MYANMAR TIMESより)
と述べている。71年前の7月19日にアウンサン将軍が暗殺されなかったら、ミャンマーという国はどのような歴史を刻んだのだろうか。
(画像はTHE GLOBAL NEW LIGHT OF MYANMARより)
外部リンク
Daw Aung San Suu Kyi pays tribute to Bogyoke Aung San
http://www.globalnewlightofmyanmar.com/
After 71 years, a grateful nation still remembers martyrs
https://www.mmtimes.com/
Government, military leaders pay tribute on Martyrs' Day anniversary
https://frontiermyanmar.net/
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