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2019-02-18 19:15

社会

ミャンマーで「女性の権利促進」の支持者が集結:UNウィメン

UNウィメン
的を絞った共同アクションが必要
国籍権利に関する共同アクションを強化するため、UNウィメン(UN Women)と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、女性のエンパワーメント擁護団体をはじめ、民族、宗教、トランスジェンダー、HIVと共に生きる女性、障害のある女性ミャンマーなど、各地から主要な女性市民社会組織(CSO)を招集した。

UNHCRミャンマーのNikola Errington氏は挨拶で、
「子どもが難民として生まれたとき、あるいはレイプにより生まれたり、父親に国籍がなかったり、異教徒間の認められていない結婚だったりしたとき、母親は子どもの国籍を取得するために計り知れない課題に直面することになる」(プレスリリースより)
と述べている。

この挨拶を受け、UNウィメン・ミャンマーのSmriti Aryal氏は、すべてのグループの法的認識とアイデンティティが包括的な民主的プロセスのカギであると強調。また、アイデンティティの権利に関する改革プロセスが国際基準やミャンマーの約束事に準拠していることを確実にするために、政府との協調を目的とした的を絞った共同アクションの必要性も強調した。

ミャンマーの女性の現状
ミャンマーは無国籍者が暮らす世界最大の地の1つであり、公的身分証明書の欠如による基本的サービスへのアクセスや保護における世代間差別は、多くの人々に影響を及ぼし、大きな問題となっている。同問題については様々な取り組みがなされているが、特に少数民族の女性は依然として市民権を得られず、困難に直面しているのが現状だ。

研究では、多様なジェンダー・アイデンティティや性的指向を持つ人々、ならびに障害を持つ人々が、法的認識の欠如、同性同士の犯罪化、同性結婚を認めない法律、およびその他の要因により、さらなる困難に直面していることを示している。

ミャンマーの国勢調査のデータによると、人口のほぼ3分の1が身分証明書を持っておらず、身分証明書を持っていない人の54%が女性だ。その理由は、男女間の不平等、男女間の差別、根深い男性優先傾向、人権基準に準拠した法的および政策的枠組みの欠如だという。

なお、UNウィメンとUNHCRは、このようなイベントやその他の活動を通じて、ミャンマーでの男女平等と市民権取得を推進している。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

UN Womenのプレスリリース
http://asiapacific.unwomen.org/en/news

UN Women
http://www.unwomen.org/en

UN Women Asia and the Pacific
http://asiapacific.unwomen.org/en

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