2019-02-15 20:00
社会
ミャンマー連邦の日に「アウンサン将軍の銅像撤去」を求め抗議デモ

アウンサン将軍は「バマール族支配の象徴」
ミャンマー・カヤー州(Kayah State)の州都ロイコー(Loikaw)で国民の団結を祝う連邦の日(Union Day)に当たる2月12日、少なくても3,000人がアウンサン将軍(General Aung San)の銅像撤去を求め抗議デモを行った。アウンサン将軍はアウンサンスーチー国家顧問の父親で、英国からの独立に貢献したことから「ビルマ建国の父」として死後も国民から慕われている。
しかし、多くの少数民族グループの間でアウンサン将軍は「バマール族支配の象徴」と捉えられているという。
バマール族とはマジョリティであるビルマ人のことである。
抗議者の1人であるMyo Hlaing Win氏は、
「我々は(アウンサン)将軍ではなく、我々の英雄の像を建てたいと思っている」(Frontier MYANMARより)
と見解を示した。治安部隊はゴム弾と放水銃を使用
主催者はデモの許可を拒否されていたにもかかわらず強行しており、治安部隊が抗議者を封鎖し、封鎖を回避した人々はゴム弾と放水銃で攻撃された。ソーシャルメディアに掲載された画像によると、負傷した抗議者の多くは、手、顔、腹などに打撲傷を負い、ゴム弾の傷から流血している画像もあるという。
抗議者であるMyo Hlaing Win氏はこれに対し、
「彼らは武装していない人々を攻撃した」(Frontier MYANMARより)
と述べた上で、「これは民主的な政府の下で起こるべきではない」(Frontier MYANMARより)
とつけ加えている。なお、銅像の撤去にはおよそ5,000万チャット(3万2,500万米ドル)かかるという。
(画像はFrontier MYANMARより)
外部リンク
Police crack down on protest in Loikaw against divisive statue
https://frontiermyanmar.net/
Police fire rubber bullets at anti-statue protest, injuring 21
https://www.mmtimes.com/
Myanmar police use rubber bullets to break up protest
https://www.reuters.com/
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