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2019-02-04 18:00

社会

ユニセフ「民族、宗教を問わず、すべての子どもへ投資を」

ユニセフ
「今こそ、子どもたちに投資をするとき」
ユニセフ(国連児童基金)は1月31日、ヘンリエッタ・フォア事務局長が3日間のミャンマー訪問で同国の政府関係者と面会し、発展と安定を支える強固で調和の取れた社会構築のために、すべての子どもへの投資を強く要請したことを明らかにした。

フォア事務局長は、ミャンマーの事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問と面会し、人道支援のアクセス確保、紛争地帯の子どもを含めたすべての子どもに対する基本的サービスの質の向上が喫緊の課題あることを訴えた。

同局長はスーチー国家顧問に、
「今こそ、宗教、民族、市民としての立場にかかわらず、ミャンマーの最も厳しい状態にある子どもたちに投資をするときだ」(プレスリリースより)
とのメッセージを伝えている。

また、両氏は、社会の団結、平和、繁栄を育む上で教育が果たす重要な役割についても議論した。

同局長はさらに、国防大臣とも面会。国軍による未成年者の徴兵をなくすための取り組みを評価した上で、子どもの権利侵害に対処する2つの重大な行動計画を採択するよう要請したという。

ロヒンギャ迫害の持続的な解決策を要請
フォア事務局長はラカイン州のキャンプも訪問。コミュニティーで子どもがどのように暴力や地域社会の緊張の影響を受けているのかを確認した。

同州北部では1月に国軍とアラカン軍との紛争が悪化したことでアクセス制限が通達され、5つの町の子どもたちに影響が出ている。

また、中部では2012年の暴動により12万8,000人のロヒンギャがキャンプでの生活を強いられ、その53%が子どもだという。さらに、国籍を持たないロヒンギャ47万人が同州の10の町に分散。

加えて、隣国バングラデシュには100万人近いロヒンギャが逃避している。

同局長はミャンマー政府と国軍に対し、ロヒンギャが安全かつ自発的に尊厳を守られた形で帰還できるよう必要な対応を呼びかけるとともに、ミャンマー国内の危機の根本原因となるロヒンギャの窮状に対する持続的な解決策に対処することも要請した。

(画像はユニセフより)


外部リンク

ユニセフ
https://www.unicef.or.jp/

ユニセフのプレスリリース
https://www.unicef.or.jp/news/

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