2017-01-31 23:00
経済
国際人権NGOがミキハウスとワコールのミャンマー委託先工場の労働環境改善を要請

実効的な対応をとるべき
国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ(以下「HRN」)は1月25日、株式会社ミキハウストレード(以下「ミキハウス」)と株式会社ワコールホールディングス(ワコール)のミャンマー委託先縫製工場における労働環境の改善に向けて、実効的な対応をとるべきだという声明を発表した。HRNによると、同人権NGOは昨年8月より、現地NGOであるAction Labour Rightsと協力し、ミャンマーの縫製工場の労働環境に関して調査を行ったという。
その過程で、ミキハウスとワコールの子会社である株式会社ルシアン(以下「ルシアン」)の委託先工場で、労働者に対する深刻な権利侵害の訴えが確認されたとしている。
HRNはミキハウスとワコール(=ルシアン)の委託先工場に向けて、調査で明らかになった問題を改善するよう勧告。
また、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」 に基づき、両社に対して、国際人権・労働基準及びミャンマー法を明確に遵守するよう促し、労働者の権利侵害の改善に積極的に取り組むよう要請する声明を発表した。
ミキハウスの委託先工場では
HRNの調査によると、ミキハウストレードの委託先工場では、長時間残業の強要、低賃金・給与の支払遅延、劣悪な労働安全環境、女性労働者の保護の欠如など、労働法に違反する訴えが確認されてたという。ミキハウストレードはHRNの指摘を受け、第三者機関に調査を依頼。1月13日には、第三者機関の調査結果を公表している。
ルシアンの委託先工場では
ワコールの子会社であるルシアンの委託先工場でも、労働法を下回る労働安全環境であることが確認されたという。また、労働者からは、最低賃金違反の疑い、女性労働者への保護欠如などの訴えがあった。
ルシアンはHRNの指摘を受け、労働暗線環境の問題に関して一部改善しており、1月25日にはHRNの指摘を踏まえたプレスリリースを公表している。
(画像は国際人権NGOヒューマンライツ・ナウより)
外部リンク
国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ
http://hrn.or.jp/
国際人権NGOヒューマンライツ・ナウのプレスリリース
http://hrn.or.jp/activity/
国際人権NGOヒューマンライツ・ナウの声明
http://hrn.or.jp/wpHN/wp-content/
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