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2017-01-11 20:00

社会

名誉毀損で逮捕のミャンマーメディア幹部を保釈

名誉毀損
健康上の理由により保釈
昨年11月に名誉毀損容疑で逮捕されたミャンマーのEleven Media GroupのCEO(最高経営責任者)Than Htut Aung氏とDaily ElevenのWai Phyo編集長は1月6日、5,000万チャット(約440万円)を支払い保釈された。

両氏はこれまで3度にわたり保釈申請。しかし、全て却下されていた。今回の保釈申請は健康上の理由となっており、拘留先の刑務所で心臓発作を起こした同CEOの健康状態を考慮したものとされている。

Eleven Media Groupの弁護士であるKyeeMyin氏は、
「CEOの健康問題をチェックした医者が裁判所に報告したため、2人の被告が今日保釈されることになった」(mizzimaより)
と語っている。

逮捕までの経緯
両氏が名誉毀損容疑で逮捕されるきっかけとなったのは、Eleven Media Groupが同社媒体に掲載した「A Year After the Nov. 8 Poll」という記事で、その内容に関してヤンゴン地方政府に告訴されたからだ。

問題の記事は、地方首席大臣が都市計画の入札と引き換えに、10万ドル(約1,000万円)の高級腕時計を実業家から受け取ったとしている。

記事は匿名で書かれているものの、個人が特定できる内容であったという。

ヤンゴン地方政府はこの記事を否定し、電気通信法第66条(d)に違反するとして訴状を提出。逮捕に至った。

尚、電気通信法第66条(d)は、電気通信網を使用して強要、誹謗中傷、妨害などを行い、過度の影響を与えたり脅迫したりすることを禁ずる法律である。

新政府の下でも報道の自由に進展なし
ミャンマーでは2012年以降、報道の自由化が進んでいるが、アウンサンスーチー氏が率いるNLDが政権を握ってから、名誉毀損訴追が急激に増加しているという。

ミャンマーのライター擁護団体「ペン(PEN)」のミャンマー支部創設者マ・ティーダ(Ma Thida)氏は、
「新政府の下で報道の自由に進展は見られない」(mizzimaより)
とAFPに語っている。

(画像はmizzimaより)


外部リンク

Myanmar media execs granted bail in defamation trial
http://www.mizzima.com/

Detained Eleven Media CEO and Editor Released on Bail
http://www.irrawaddy.com/

EMG pair granted bail
http://www.elevenmyanmar.com/

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