2016-11-02 10:00
経済
大和証券グループ本社 ミャンマーでのブロックチェーン技術適用実験を完了

ブロックチェーン技術の活用で、業務の効率化が実証
大和証券グループ本社は10月31日、同社傘下の大和総研ホールディングスが主体となって今年6月より実施してきた「ミャンマー資本市場へのブロックチェーン技術適用に関する実証実験」(以下、同実験)を9月に完了したと発表した。ブロックチェーン技術とは、中央のコンピューターにデータを集中させず、世界中のコンピューターにデータを分散させ、なおかつ信憑性のある合意に到達することが可能となる技術である。
同実験においては、ヤンゴン証券取引所のポスト・トレード業務や各種報告業務において、顧客の資産を管理する方法としてブロックチェーン技術の適用実験を実施した。
その結果、既存の決済機能と同等のサービスが実現したほか、証券会社間の振替指示や残高の自動共有など、業務の効率化が実証された。
ブロックチェーン技術の特性こそ、新興国で活かされる
さらに、データを分散させるブロックチェーン技術の特性が活用され、インフラ整備が途上の段階である新興国において、多くの優位性を持つことが確認された。なお、実用化に向けては技術的な課題も多く、技術を改善する必要性が散見された。
同社はブロックチェーン技術について、新興国での展開のみならず、日本の金融システムにも適用させるべく、今後検討していく方針だ。
外部リンク
大和証券グループ本社(プレスリリース)
http://www.daiwa-grp.jp/data/attach/2015_78_2161031b.pdf
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