ミャンマーニュース

ミャンマー国家警察は、バングラデシュとの国境にある同国西部ラカイン州マウンドー（Maungdaw）の町で10月9日未明に3か所の警察署が武装集団に襲撃され、少なくても警察官9名、武装集団側8名、計17名が死亡したことを正式に発表した。

現地時間9日午前1時30分から4時30分にかけて連続的に3か所で襲撃があり、武装集団は計200名近くに上るという。

警察は51の武器と1万以上の弾薬を押収し、武装集団の2名を拘束。また、警察官4名が負傷し、1名が未だ行方不明となっている。

襲撃をした武装集団は特定されていないが、1980年代から1990年代にかけてバングラデシュ国境沿いで活動していたロヒンギャ連帯組織（Rohingya Solidarity Organization ：RSO）ではないかとの憶測が飛び交っている。

襲撃があった地域では、仏教徒と少数民派のイスラム教徒ロヒンギャの間で衝突が起きた2012年以降、緊張状態が続いており、14万人以上のロヒンギャが襲撃を恐れて難民キャンプで暮らしているといわれている。

警察は今後、拘束した2名を追求し、武装集団を特定することになるだろう。

ミャンマー政府は襲撃があった地域に夜間外出禁止令を出して警戒。また、マウンドーの学校が閉鎖されるという情報もある。

ミャンマーでは今年8月、ロヒンギャに対する人権侵害を停止させるために元国連事務総長のコフィ・アナン氏に協力を要請。諮問委員会を設立し、本格的な解決に向けて走り始めたばかりであった。

外部リンク

Rakhine border raids kill nine police officers
http://www.mmtimes.com/

Myanmar insurgents kill at least 17 people in targeted attacks on border in Rakhine State
http://www.abc.net.au/

Nine Police Dead in Arakan State Border Attacks
http://www.irrawaddy.com/