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2016-10-08 17:00

社会

宗教侮辱罪のオランダ人観光客に懲役3カ月

宗教侮辱罪
重労働を伴う懲役3カ月の有罪判決
ミャンマー裁判所は10月6日、「宗教侮辱罪」で9月23日に拘束されたオランダ人観光客クラース・ホイテマ(Klaas Haijtema)被告に対し、重労働を伴う懲役3カ月の有罪判決を言い渡した。

裁判で同被告は「宗教侮辱罪」の他に、現地の慣習尊重を義務つけたビザ記載事項への違反も問われたが、10万チャット(80米ドル)の罰金を支払うことで、同違反での3カ月間の服役を逃れている。

ホイテマ被告は9月23日22時頃、宿泊先近くのホールで僧侶の説法を中継していた深夜放送のスピーカーの音がうるさく寝つけなかったため、ホールへ出向いてケーブルを抜いたが、怒った民衆がホテルの周りに集まり抗議。その後、同被告はでマンダレー警察に拘束された。

同被告はまた、礼拝堂に入る際に靴を脱がないという侮辱的な行いがあったという。

宗教に対する侮辱は重く受け止められる
地元メディアによると同被告は、
「その日はとても疲れていて眠りたかったが、音がうるさくて眠れなかった。音がする建物が宗教的な建物だとは気づかなかった。本当に申し訳ありません」(INDEPEBDENTより)
と謝罪したという。

仏教徒が多くを占めるミャンマーでは、宗教に対する侮辱は極めて重く受け止められる。

今年7月には仏陀のタトゥーを足に入れたスペイン人観光客が強制送還され、昨年にはニュージーランド人のバーマネージャーが有罪となっており、外国人による「宗教侮辱罪」が目立ってきているといえるだろう。

これはミャンマーに限らず、敬虔(けいけん)な仏教徒の多い国では起こりうること。旅行をする際には、訪問先の文化や慣習は頭に入れておきたいものだ。


外部リンク

Myanmar jails tourist for unplugging speakers relaying sermon
http://www.bbc.com/

Dutch tourist receives jail sentence in Myanmar after pulling plug on Buddhist ceremony music so he could sleep
http://www.independent.co.uk/

Tourist in Myanmar jailed for pulling plug on Buddhist sermon
https://www.theguardian.com/

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