2016-09-11 04:00
政治
ミャンマー政府 後発開発途上国リストからの脱却を目指す

1987年に後発開発途上国 (LDC)に認定
U Maung Maung Win計画・財政省副大臣は7日、後発開発途上国 (LDC)リストからの脱却を目指し、実行委員会を招集すると衆議院で語った。同リストから脱却するには、国連が定める3つの基準のうち、2つ以上を2年連続して上回る必要がある。3つの基準とは、一人あたりの総国民所得(GNI)平均推定値、人的資源指標(HAI)、経済的脆弱性指標である。
前回の見直しでは、1つの基準しかクリアできず
2015年の見直しで、ミャンマーは2つの基準を上回ることが出来なかった。唯一上回ったのが、人的資源指標(HAI)で、基準値66ポイントに対して、72.7ポイントだった。この指標には、成人識字率、中等教育就学率、乳幼児死亡率や栄養不足人口の割合が含まれる。一人あたりの総国民所得(GNI)平均推定値は、1063ドルで、基準値の1241ドルに200ドルほど及ばなかった。
一方、経済脆弱性指標に関しては、かなり基準値に及ばなかった。経済脆弱性指標は、国の経済の外的要因、および、環境的衝撃に対する構造的な脆弱性を示すものだ。
1971年の国連による格付け開始以降、現在までに5ヶ国が1つ上のランクに昇格した。現在、48ヶ国が、後発開発途上国(LDC)に名を連ねており、ASEANの中では、ミャンマー、カンボジア、ラオスがリスト入りしている。次回の見直しは、2018年である。
特定援助も与えられるが 経済制裁の壁が立ちはだかる
後発開発途上国(LDC)リスト入りすると、その国に対しては特定援助プログラムが施行される。特恵貿易協定、免税輸入、無利子資金援助、政府開発援助と債務免除などが与えられる。ミャンマーは1987年にリスト入りしたが、前政権下で経済制裁を受けていたここ数年は、これらの恩恵をほとんど受けていない。
米国は、5月にミャンマー国営企業を制裁リストから外すなど、経済制裁を緩和している。
外部リンク
mizzima
http://www.mizzima.com/
THE IRRAWADDY
http://www.irrawaddy.com/burma/
MYANMAR TIMES
http://www.mmtimes.com/
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