2016-08-21 16:30
社会
ミャンマーにおける赤十字国際委員会の主な功績 1月~6月

未だ多くの人々が不自由な生活を強いられている
赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross:ICRC)は8月18日、今年1月から6月までの期間にミャンマーで行われた活動に関する功績を報告した。ミャンマーでは平和を目指して継続的な努力が進められているにも関わらず、北部シャン州とカチン州では未だ戦闘が続いている。
また、10万人以上もの人々が強制的に退去を強いられ、数千人が紛争による影響を受けているという。
さらに、2012年にラカイン州の全てのコミュニティーに影響を及ぼした暴力により、人々は移動を制限され、未だに不自由な生活を送っているのが現状だ。
ICRCはこのような現状を踏まえ、地域社会のニーズに対応するため、様々な活動を推進している。
1月~6月のICRCの功績
ICRCによると、シャン州での紛争により影響を受けた1万にも上る人々は、現金あるいは必須アイテムの支援を受けた。また、ラカイン州、シャン州、カチン州の非政府支配地域にある10の病院で医療を改善させたことにより質の高い医療へのアクセスが実現。ICRCは医療用材料、インフラ整備、トレーニング、廃棄物管理などを行ったという。
さらに、ラカイン州、シャン州、カチン州では1万4,000人以上の人々が衛生的な水にアクセスできるようになった。
加えて、カチン州とシャン州では、1,600人が地雷やその他の不発弾の危険性について知識を向上させ、マンダレーとパアンにあるリハビリセンターでは、1,400人ほどの障害を持つ人々がモビリティを向上させている。
まだまだ問題が山積するミャンマーだが、このような取り組みが進み、より多くの人々が笑顔になることを期待したい。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
赤十字国際委員会
https://www.icrc.org/en
The ICRC in Myanmar: facts and figures, January to May 2016
https://www.icrc.org/en/document/myanmar
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