2016-08-20 10:00
社会
翡翠取引業者ら 政府に翡翠の採掘制限を要望

翡翠市場 中国で拡大 ミャンマーで縮小傾向
マンダレー地域、ザガイン地域などで翡翠の取引を行う業者らは、カチン州・パカンなどの鉱山において翡翠の採掘制限を政府に要望するため、請願書に署名した。請願書には、2万人以上もの署名が集まった。また、翡翠取引業者らは翡翠採掘の制限に関する声明を発表した。
声明によると、ミャンマーで採掘される翡翠は不法に中国へと輸出されているという。
そのため、中国の翡翠市場は拡大傾向にあるものの、ミャンマーでは、上質の翡翠が不法に輸出されていることもあり、さほど質の高くない翡翠のみが取引される傾向にあるという。それにより、同国で取引される翡翠の価格は下落傾向にある。
翡翠取引業者らは、このままの状態が続くと、ミャンマーの翡翠市場が2年程度で消滅してしまうのではないかと懸念している。
政府が応じない場合、デモによる抗議も辞さない構え
翡翠の採掘制限は2012年に実施され、当時は同国内の翡翠取引価格が持ち直した。しかしながら、2014年からは鉱山会社が重機による大規模な採掘を開始し、直接中国に販売するようになったことから、同国内市場の翡翠価格下落を招いている格好だ。
請願書は、アウン・サン・スー・チー国家顧問、天然資源・環境保全大臣などに送付されたが、翡翠取引業者らは、政府が応じない場合、デモによる抗議も辞さない構えだ。
外部リンク
THE IRRAWADDY
http://www.irrawaddy.com/burma/local-jade
THE GLOBAL NEW LIGHT OF MYANMAR
http://www.globalnewlightofmyanmar.com/jade
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