2016-07-08 17:00
社会
国連特別報告者、ミャンマー政府に対し宗教間の暴動を抑制することを要求

「宗教的な問題で暴力をふるう場所はない」と証明するべき
国連人権調査機関の特別報告者、ヤン・リー氏は、モスクなどへの襲撃が続いているミャンマーの状況を受け、宗教的な暴力を取り締まるよう、アウンサンスーチー氏に要求した。数ヶ月にわたり、仏教徒によるイスラム教コミュニティーへの暴動が発生している。モスクの建設に反対する村では、大きな爆発も起こった。
ミャンマーを調査訪問中だったヤン・リー氏は、12日間の滞在最終日に声明を発表。宗教間の緊張はミャンマー全国に広がっていることを報告し、
この状況は確実に間違っている。政府が積極的に暴動を抑制しなければならない。ミャンマーには宗教的な少数派に暴力をふるう場所はない、ということを証明するべきだ。(Myanmar Timesより)
と述べた。
「古い習慣を葬るのは難しい」軍政権と新政権の軋轢や人権問題を指摘
ヤン・リー氏はさらに、伝統的な軍事政権を受け継ぐ官僚と、新政権によるリーダーシップの間にも緊張があると報告した。また、人権問題を扱う映画祭で軍事政権の事実を描く作品が上映禁止されたことや、取材や記者会見に関する許可制度などをあげている。
ヤン・リー氏は「古い習慣を葬るのは難しい」とし、総合的な問題解決のためには法の改正が必要だと述べている。
外部リンク
Myanmar Times
http://www.mmtimes.com/
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