2016-07-12 11:00
社会
欧州議会、ロヒンギャ族について「深刻な懸念事項」と表明

緊急課題、国連や国際組織、ジャーナリストのアクセスを可能に
7月7日、欧州議会が、ミャンマーにおけるイスラム少数民族の問題を批難し、「深刻な懸念事項」として扱うべきだと表明した。欧州議会ではロヒンギャ族について、「世界で最も迫害されている少数民族」と称し、ミャンマーで発生している迫害は「残忍な抑圧状態」であり、「組織的、慢性的に行われている迫害」であるとしている。
緊急の課題として、ラカイン州にある約80の難民キャンプに滞在する12万人のロヒンギャ族に対して、国連や国際人権団体、ジャーナリストなどが自由にアクセスできる状態を確保するように要求した。
政府主導で宗教的・人種的差別の根絶を
最近行われた国連の報告では、ロヒンギャ族の市民権拒否、強制労働、性的暴行などが報告されている。欧州議会では極めて劣悪な状況にあるロヒンギャ族を支援するため、地域および国際機関からの人員の派遣を求めた。
さらに、他の南アジアの国対しても同様に、人種的、宗教的な差別を防止するよう呼びかけるとともに、ミャンマー政府が主導して宗教的な差別のない未来を築かなければならないと表明している。
国家顧問であり、ノーベル平和賞受賞者のスーチー氏に対しては、ロヒンギャ族への対策が十分ではないとして、批判の声が上がっている。
外部リンク
ALJAZEERA
http://www.aljazeera.com/
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