2016-06-16 21:00
政治
トルコ外相 スー・チー外相と会談 民族問題支援の考え示す

ラカイン州の貧困層は、民族を問わずに支援する考え
トルコのチャブシオール外相は6月13日、ミャンマーの首都ネピドーで、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と会談し、同国西部・ラカイン州の貧困層について、民族を問わずに支援することを強調した。主な支援の内容としては、道路建設や診療所の開設などがあげられる。ミャンマーでは、西部を中心に少数民族のロヒンギャが在住しているが、仏教徒が多数を占める同国内ではイスラム教徒を信仰するロヒンギャに対しては排他的な動きが根強い。
しかしながら、国際社会からはロヒンギャ問題に対する圧力が強まっており、同国家顧問は難しい舵取りを余儀なくされている現状だ。
「多民族国家は、多様性、そして豊かさへとつながる」
そのような現状を踏まえ、同外相は、トルコからミャンマーへの支援については、あくまでミャンマーの考えを尊重することとし、強制的な内容ではないことを付け加えた。また、トルコは、ミャンマーからの要望に対応できるよう、支援の準備を進めていく考えを示した。同国家顧問は、トルコによる支援の表明と、同外相のきめ細やかな配慮に対し、感謝の意を述べた。
同外相は
多民族国家は、見方を変えれば多様性につながり、また、豊かさにつながると言える。もちろん、イスラム教徒も多様性の一環だ。(Anadolu Agencyより)
と強調した。
トルコも、これまでに民族問題を経験してきたことから、自国の経験を活かし、ミャンマーの支援を実施する方針を示している。
外部リンク
Anadolu Agency
http://aa.com.tr/en/asia-pacific/cavusoglu-stresses-turkey
THE IRRAWADDY
http://www.irrawaddy.com/burma/turkish-foreign-minister
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