2016-06-16 21:15
経済
アジア開発銀行の中尾総裁がスーチー氏らミャンマー首脳陣と会合

インフラ整備と雇用創出を重点に融資を拡大
アジア開発銀行(Asian Development Bank :ADB)の中尾武彦総裁は、ミャンマー発展の展望やマクロ経済、構造的優先事項などを議論するため、同国のティンチョー(Htin Kyaw)大統領とアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)国家顧問兼外相と首都ネピドーで会合した。また、中尾総裁は建設大臣、電力・エネルギー大臣、運輸大臣らとも会い、ミャンマーのインフラ投資を加速させる方法や財源を探るために意見交換。
ADBはインフラ整備と雇用創出に重点を置き、2017年からプロジェクトの年間ソブリン譲許的融資を、およそ1億5000万から3億5000万米ドル拡大するという。
ADBはすでにミャンマーのインフラ整備と金融部門における民間セクターへの融資、株式投資や保証などを拡大している。
あらゆる面から包括的に支援
中尾総裁は、「政治的移行の成功は、ミャンマー発展のランドマーク。さらに社会や経済が発展するための心強いサインだ」(プレスリリースより)
と述べ、政府の取り組みを称賛している。ADBは、教育や品質雇用を促進する基盤を強化し、民間投資を誘致するために支援することで、この取り組みを支援する考えを示した。
また、大メコン圏構想におけるHIV(エイズ)、マラリア、その他の伝染病に対処するための健康プロジェクトも支援している。
ADBはインフラ整備や製造業、観光業などの主要分野における支援にとどまらず、教育や健康などあらゆる面から包括的にミャンマーの成長を支援しているといえるだろう。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
アジア開発銀行
http://www.adb.org/
アジア開発銀行のプレスリリース
http://www.adb.org/news/adb-president-commends
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