2017-10-30 19:00
経済
ラカイン州マウンドーの養殖場投資には「安全確保」が必須

魚やエビの養殖に最適な地域
ミャンマー西部の海岸を有するラカイン州マウンドー(Maungtaw)郡区では最近、魚やエビの養殖に関心を示す投資家が政府により招かれているが、当局は「安全確保」の必要性を強調している。8月25日に発生した反政府勢力・アラカン・ロヒンギャ救世軍(Arakan Rohingya Salvation Army:ARSA)による警察署襲撃事件後、同郡区では、家屋や村全体が破壊され、何千人もの住民が逃避。投資するには危険が多い地域である。
一方、この地域の土地や気候は魚やエビの養殖に向いている上、バングラデシュやアラブ諸国への輸出が見込まれるという。
現在、マウンドーには、1万5,300エーカー(約62平方キロメートル)以上の広さがある池に魚やエビが生息している。
養殖産業発展は住民の食糧不足改善にも
テロ攻撃により、この地域では資源も枯渇し、食糧不足が深刻化している。また、農業による余剰分は海外に輸出され、地元住民には行きわたらないという。さらに、マウンドー郡区で年4回にわたり売却された養鶏場は、投資と安全保障上の問題で3年前から操業を停止している。
この地域で養殖産業が発展すれば、地元住民の食糧不足が改善されるだけでなく、雇用創出も期待される。
ラカイン州政府は食糧不足改善のため、82の村の淡水養殖場に資金を提供するという。
同地域の安全が確保され、多くの投資家が養殖産業に参入することが期待される。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/
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