• TOP
  • >
  • 経済
  • >
  • 世界食料デーに、副大統領が食料の安全と農村の発展を目指すとスピーチ
2017-10-23 20:00

経済

世界食料デーに、副大統領が食料の安全と農村の発展を目指すとスピーチ

世界食料デー
栄養発展水準の低いミャンマー
ネピドーで開催された世界食料デーの式典で、ヘンリーバンティオ副大統領は、国の独立によって生じ、いまだ解決していない課題について強調し、次のように述べた。

「ミャンマーでは、食料は豊富であるが、気候変動や自然災害、内政の不安定、移民問題、都市と農村部間の発展や貧富の差によって生じる食品と栄養の問題について解決する必要がある。ミャンマーは、他の国連参加国のように、食料の安全と農村部に投資することに注力するべきです。」(プレスリリースより引用)

ミャンマーで2010年に発表された世帯生活状況調査によると、国の人口の約25.6%が貧困状態にあり、2016年の世界栄養報告では、ミャンマーの栄養発展水準は、136ヶ国のうち106位となっている。

副大統領は、「貧困の割合を減らし、食料と栄養が十分であるようにするために、これらの問題が発生している農村部の発展に取り組む予定です。」と語り、国の経済方針「食料の安全、輸出の増加、オールラウンドな発展を促進するために、農業と産業のバランスを取り、農業と畜産、産業分野の全体的な発展をサポートする経済モデルを作り上げること」にも言及した。

さらに、農村部を発展させる方法としては、短期の5年計画、または、20年計画と国家の総合開発計画、年度計画を実行することである、とした。

農村部の発展に注力し移民を抑制
1945年に国連食糧農業機関(FAO)が発足したことを記念して、毎年10月16日が世界食料デーとされている。

ミャンマーを含む150以上の国々で毎年記念のイベントが開催され、食品の安全性と飢餓に対処することの重要性が強調されている。すべての人が栄養価の高い食べ物を適切に保有している場合にのみ、健康で活発な生活を手にすることができる。

国連の統計によると、世界中の移民は2015年で約2億4,000人を数え、国の中での移民は2013年に7億6,000万人いるとされている。若い労働者の移住や食料生産が減少しているため、農村部では労働力の不足に直面している。

さらに、気候変動や自然災害のせいで、発展途上国の農業分野の被害は、約20%の経済的下降となっている。FAOは、2017年の世界食料デーのテーマを「移民の未来を変えよう。食料の安全と農村の発展に投資しよう」とした。

ヘンリーバンティオ副大統領は、「徐々に増加する世界人口に対応するために、我々は、さらに投資を促進する、なぜなら、ミャンマーなどの国連参加国は、各国の食料安全と農村の発展に責任を持たなければならないからである。」と語った。

国内と外国において移民が起こる主な理由となる都市と農村部の発展の差を埋めるために、国連によって採用された持続可能な開発目標に従って、農村社会経済インフラを作るためにより多くの投資が行われている。

国内外の有力者が式典に参加
世界食料デーの式典には、連合大臣、連合司法長官、副大臣ネピドー理事会のメンバー、連邦議会の代表、国連機関の代表、外交官、FAOの代表、非営利非政府組織や国際協力組織の代表、招待客や職員が参列した。

副大統領の演説の後、農業・畜産・灌漑省のアウン・トウ博士が、2017世界食料デーについて説明を行い、FAOのミャンマー代表であるXaiojie Fan氏が、国連食糧農業機関の長官からのメッセージを読み上げた。

次に、2017世界食料デーの記念ビデオと、食料の充足や農業分野の発展に向けたミャンマーの努力を示すビデオが放映された。イベントの後、副大統領とアウン・トウ大臣、職員は、Zamanダムとイエジンダムを訪れ、整備状態や水位について調査を行っている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省
http://www.moi.gov.mm/17/10/2017/id-11739

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook