2017-10-11 20:00
学術
ミャンマーで新種のヤモリ15種が発見

中東部と南部、カルスト地形の石灰岩に
ミャンマーで新種のヤモリが15種発見された。調査のスポンサーとなったのはチャリティー団体であるFauna&Floraインターナショナル。昨年10月、ミャンマー中東部と南部のカルスト地形で2週間の調査を行い、ホソユビヤモリ属12種、キノボリヤモリ属3種を発見した。
同団体によれば、新種のヤモリはすべて独立した石灰岩から発見されたとのこと。Tony Whitten博士は、
カタツムリや魚が、洞窟や石灰岩の丘に限って発見されることはわかっていた。今回、ヤモリにも同じことがあてはまるということがわかった。(Fauna&Floraインターナショナルより)
と述べている。
適切な保護管理がなければ絶滅の危機に
調査レポートは、今後数週間のうちに3つの研究誌に掲載される。執筆者のL.Lee Grismer博士によると、この調査は国内紛争地域として長い間閉鎖されている地域で行われたもので、貴重な新種ながら保護が難しいという。ミャンマーは東南アジアの中でも、広範囲のカルスト地形を保有しており、研究上非常に重要な地域ということがわかっている。しかし、その環境は保護されていない。
Grismer博士は、
恒常的な管理がされないまま、何百もの新種が絶滅の危機に直面している。新種を発見し、記述し、この地域に働きかける努力をしなければ、状況は変わらない。(Fauna&Floraインターナショナルより)
と述べている。
(画像はプレスリリースより)
Credit: Dr L. Lee Grismer.
外部リンク
Fauna&Floraインターナショナル
http://www.fauna-flora.org/
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