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2017-09-21 05:00

社会

バングラデシュでイスラム教徒がデモ行進、ロヒンギャ危機へ抗議

抗議デモ
スローガンを唱えながら通りを行進
バングラデシュの首都ダッカで9月18日、1万人以上のイスラム教徒が少数民族「ロヒンギャ」を弾圧するミャンマーに対して抗議するため、バングラデシュ最大のモスクに集結。ミャンマー大使館に向け、デモ行進をした。

多くのイスラム教徒が「ロヒンギャを殺害するのをやめろ!」というスローガンを唱えながら、通りを行進したという。

この抗議デモを主導したイスラム教強硬派グループ「ヒファジャット・イスラム(Hefazat-e-Islam)」は、何十万人もの信者がミャンマー大使館を包囲することになると公言していた。

しかし、情報を聞きつけた地元警察が暴力的になることを懸念し、警備を強化。デモ行進がミャンマー大使館に到着する前に阻止したという。

ダッカ首都警察のAnwar Hossain氏は、
「約2万人が抗議に加わった」
と述べた上で、
「緊張状態ではあったが、群衆はゆっくりと分散した」(hindustan timesより)
とつけ加えている。

なお、デモ行進に参加した人数は1万人以上とされるが、2万人以上との報道もあり、情報が錯綜している。

「ミャンマーへの抗議は宗教的義務」
ミャンマーでは8月25日にラカイン州で多数の警察署が襲撃されて以来、治安部隊によるロヒンギャ迫害に拍車がかかり、40万人以上のロヒンギャが国境を越えてバングラデシュへ逃げ込んでいる。

抗議デモに参加した27歳の教師は、
「アウンサンスーチー政権のロヒンギャ“大虐殺”に抗議している」(hindustan timesより)
と明言。

また、別の抗議者は、
「ミャンマーでの虐殺に抗議することは宗教的義務だ」(hindustan timesより)
と語っている。

国連や人権団体をはじめとする国際社会がミャンマーに対して非難や抗議を行っているが、問題は日に日に大きくなるばかりだ。

(画像はhindustan timesより)


外部リンク

20,000 Islamist hardliners march in Bangladesh in protest of Rohingya violence
http://www.hindustantimes.com/

Thousands protest in Bangladesh as Rohingya flee Myanmar
https://www.washingtonpost.com/

More than 10,000 Rohingya Muslims supporters protest against Myanmar crisis on Bangladesh streets
http://www.sbs.com.au/

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