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2017-09-07 20:00

政治

BBC、「ロヒンギャ」呼称めぐりミャンマーのテレビ局と契約解消

BBC
契約違反 MNTVがニュース番組に干渉 
9月4日、イギリスのBBC放送は、ミャンマーの民間テレビ局、ミャンマー・ナショナル・テレビジョン(MNTV)に配信しているニュース番組について、契約を打ち切ることを発表した。

契約の解消は、MNTVによる検閲が原因だ。MNTVはBBCに対し、番組の内容が「国家方針」に反するとして、論争の対象となる部分を削除するよう圧力をかけていた。

BBCワールド・サービス・グループのディレクターは、番組について干渉することは認められないとし、MNTVの行動が「視聴者との信頼関係に深刻な溝をつくった」としている。

MNTVはShwe Than Lwinメディアが所有するフリーチャンネルで、軍事政権とテインセイン政権の時代に、政府と密接な関係を持った。BBCとの契約は2014年からスタート。10分間の国内および国際ニュースを現地語で提供するという内容で締結された。

「政府の方針に反する内容は放送しない」
MNTVからの検閲は3月以降継続的に行われた。BBCが番組内で「ロヒンギャ族」という表現を使ったことが理由の1つだ。

ラカイン州のイスラム系少数民族を、各国メディアの多くは「ロヒンギャ族」と呼んでいるが、ミャンマーではバングラデシュからの不法移民という意味を持つ「ベンガル人」という呼称が使われている。

MNTVシニアエディターは、
呼称の問題に加え、昨今のラカイン州の問題について、いくつかのニュースは政府の方針に反する内容だった。

私たちは、国と政府の方針に反する番組は放送しない。(Frontier Myanmarより)

と述べている。

(画像はFrontier Myanmarより)


外部リンク

Frontier Myanmar
https://frontiermyanmar.net/

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