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2017-09-11 18:00

文化

バガンの古代建造物の調査結果発表、将来の復元作業の参考に

バガン
巨大地震後の現状を調査
ミャンマー建築士協会(以下、AMA)は、20年以上経過して初めて新しい棚卸しを実施し、バガンの古都に3,822のモニュメントがあることを明らかにした。

データの収集は、バガンの考古学地区において、ボランティアの建築家や学生320人以上の助けを借りて、10月中旬から12月にかけて行われた。

昨年8月24日、ミャンマー中央部でマグニチュード6.8の巨大地震が発生し、宗教・文化省の考古学部門によれば、全部で389の塔と寺院が破壊された。AMAは、棚卸しは将来の復元作業のための参考としても役立つ、としている。

ミャンマー建築士協会副会長のMaw Lin氏は、次のように述べた。
「古代の首都がユネスコの世界遺産に登録されるかという議論は依然として続いています。そして、我々は、バガンを大切にしているすべての人々にとって、この棚卸しがとても重要であると信じています。また、今後の修復作業の参考となるでしょう。人々はこれらの古代遺産をどのように評価するかを知る必要があります。」(Myanmar international TVより引用)

元の状態を記録し、復元や開発に活かす
今回の棚卸しによると、バガンの古代モニュメントの14%である392の建物には、まだ壁画が残っている。AMAは、人々が国の古代遺産の価値を認識し、ビジネス目的のために、間接的に害をおよぼさないように求めた。

ミャンマー建築士協会の会長であるSun OO氏は、次のように述べた。
「もしモニュメントの復元を行う場合、棚卸しのような作業をせずに、形式的に作業が実行されることを心配しています。我々は、これらの構造が過去にどのようであったかの記録を持っています。考古学的な全体の景観を保護するためには、規定や法則を現在の開発と一致させる必要があるのです。」(Myanmar international TVより引用)

AMAバガン建築の棚卸しによると、バガンの古代建造物の32%にあたる1.179のモニュメントが完全に廃墟となっており、1,633が認識されておらず、一般公開されているのは848だけである。また、9%にあたる327が保存され復元されている。

(画像はMyanmar international TVより)


外部リンク

Myanmar international TV
http://www.myanmarinternationaltv.com/

The Irrawaddy
https://www.irrawaddy.com/

The Myanmar Times
https://www.mmtimes.com/

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