2017-09-07 05:00
社会
地中海の海難救助船、ロヒンギャ救助のためミャンマー沖へ移動

必要な人道的支援と援助を提供
地中海に位置するマルタ(Malta)に拠点を置くNGO「ミグラント・オフショア・エイド・ステイション(Migrant Offshore Aid Station Foundation:MOAS)」は、ロヒンギャの危機が激しさを増す中、迫害されている少数派ロヒンギャの窮状を緩和するため、海難救助船をベンガル湾に向けたことを発表した。MOASは、ロヒンギャの脱出が続くバングラデシュとミャンマーの国境で、彼らに必要な人道的支援と援助を提供し、地域における透明性、権利擁護、説明責任等の基盤を提供するために活動するという。
海難救助船がベンガル湾に到着するのに、約3週間かかると予想されている。
3年間で4万人以上を救助・支援
MOASは、危険な海上ルートでの移動を強いられた移民の捜索救助活動のため、2014年に設立された。その後3年間にわたり、暴力、貧困、迫害から逃れた4万人以上の人々を救助・支援しているという。2017年4月1日には、地中海ミッションを開始。4月だけで2,000人を救助している。このミッションでは、船の過密化や救助された人々の身体状態の悪化など、MOASの乗組員はこれまで以上に大きな課題に直面。
これらの課題を抱えながらも、この任務でMOASの乗組員は、地中海でますます複雑化する状況を観察・監視し、7,826人を救助・支援している。
MOASは地中海中部における捜索救助活動を一時中断し、最も必要とされるミャンマー沖で人道支援活動を継続することを決定した。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
MOAS
https://www.moas.eu/
MOASのプレスリリース
https://www.moas.eu/moas
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