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2017-08-21 19:00

文化

札幌市円山動物園、2018年秋頃にミャンマーからアジアゾウを導入予定

札幌市円山動物園
4頭が来日予定
札幌市円山動物園では、2018年秋頃にアジアゾウを再導入することを計画しており、ミャンマー連邦共和国政府との協議により、導入予定の候補ゾウが決定したことを発表した。

日本に来る予定なのは、13才のオスと9才のオス、26才のメスと4才のメスの親子。現在ミャンマー国内のゾウ飼育施設で一緒に暮らしている4頭は、とても仲が良いとのこと。

円山動物園では、現在、新しいゾウ舎を建築中で、2018年夏から秋頃に完成し、その後にゾウが来日、2019年冬から春頃にゾウ舎を公開する予定である。

ミャンマーにも動物を寄贈
札幌市では、2015年7月に、日本とミャンマーとの国交樹立60周年を記念して、動物の相互寄贈に係る覚書をミャンマー政府と取り交わした。その後、ミャンマーのネピドー動物園とヤンゴン動物園へ様々な動物の寄贈を行っている。

寄贈された動物たちの現在の状況について、円山動物園では、次のように報告している。

「キリン2頭は、最初慣れるまでは別の獣舎にいたが、今は広い放飼場にも出て元気に過ごしている。シマウマ3頭は、他のシマウマたちと一緒に、おいしそうな草を食べていた。ジャガー1頭は、メスとお見合い中。フラミンゴ20羽は、環境に慣れてきたが、まだ営巣行動は見られない。オットセイ4頭は、クーラーの効いた部屋で過ごし、エサもちゃんと食べている。」とのことである。

種の保存や環境教育の推進
札幌市では、2014年11月の市長会見で、アジアゾウの導入について説明している。

2007年にアジアゾウの花子が死亡して以降、ゾウの導入を期待する市民の声を受けて、アジアゾウの導入を検討してきたものであり、陸上最大の動物であるゾウを間近で見ることにより、子どもたちに驚きと感動を伝えることや、ゾウの展示や生息地に関するメッセージを通して、環境問題や生物多様性の重要性について考えるきっかけとなることを目指している。

飼育方法は、ゾウのストレスにならない飼育・健康管理を行うため、「準間接飼育方法(プロテクテッド・コンタクト)」を採用する。これは、専用に作られた防護壁設備を介して、飼育員や獣医師がゾウと同じエリアに入ることなく採血や体洗いなどの管理を行う飼育方法で、ゾウにとってはストレスが少なく、飼育員や獣医師にとっても安全に飼育管理を行うことができる方法である。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

札幌市円山動物園
http://www.city.sapporo.jp/

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