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2017-08-06 02:15

経済

ミャンマー、インレー湖でのフローティング農業を発展させるプロジェクトを開始

農業
政府と各国のサポートにより実施
世界銀行グループの1つである国際金融公社は、ミャンマーのシャン州にあるインレー湖におけるフローティング農業に関するスキルと知識、品質を向上させ、収入を増やし、生産性を向上させることを目的とする「農業投入改革プロジェクト」を実施する。

これは、ミャンマーの農業・畜産・灌漑省の農業部門とイギリス国際開発省、オーストラリア外務貿易省、日本政府のサポートによって行われるもの。

国際金融公社とニャウンシェの農業・畜産・灌漑省が主催する「適正農業規範」(GAP)の一日ワークショップにおいて、200人のトマト生産者を含む300人の参加者は、インレー湖における浮遊農業で化学肥料の使用を減らす方法について議論した。

このイベントは、持続可能な農業のためのソリューションを求めること、地域住民のための主要な収入源となり続ける湖を保全することを目的としている。

化学肥料や農薬の適正な使用法を習得
農業部門の局長であるYe Tint Tun博士は、次のように述べた。
「ほとんどの農家は、安全で持続可能な方法で農薬を使用することについての知識をほとんど持っていませんので、素手で化学肥料を混合しています。これは、健康リスクの潜在的な原因になるだけでなく、水や土壌を汚染し、ひいては植物や魚を汚染させます。よって、農家が持続可能な化学物質を使用する方法を学ぶことは重要なことです。農業・畜産・灌漑省は、インレー湖のトマト農家のためにGAPを実行することをサポートし、農業や漁業、ツーリズムはこの地域の人々に生計を提供しています。」(プレスリリースより引用)

主要な市場用作物として、湖で作られるトマトは、長期的に見て水質に良くない影響を与える肥料や農薬の使用の増加を引き起こすこととなる。

主要地場産業としての農業や漁業に加えて、2016年には、およそ252,000人の世界からの観光客と400,000人の国内からの観光客がインレー湖を訪れ、地域住民のための雇用と収入を生成した。したがって、湖を保護することは、観光客を持続的に増加させるためにも重要なことである。

持続可能な農業と住民の安全を確保
ワークショップでは、化学物質の使用を削減し、予防バイオ製品を通じて生産効率を改善するために、農家がCAPプログラムに参加する体験を共有した。トマトのバイヤーは、GAPの質の高い農産物を高い価格で買い取る予定である大手スーパーに行く消費者の中で、高品質製品の需要が増加することに注目している。

イベントでは、農家が管理を行って財政を改善し、ニャウンシェ地域における農業生産をサポートするために利用可能な金融製品を提供した。

国際金融公社のミャンマー担当マネージャーであるVikram Kumar氏は、ミャンマーの農業が、豊富な土壌と水資源により非常に有益であることに言及し、次のように説明している。
「このセクターが長期的に持続可能であることを確立するために、また住民の健康と安全を確保するために適切に管理されていることは、これらのリソースにとって不可欠です。我々は、インレー湖地域においてGAPを制定するために農業・畜産・灌漑省をサポートすること、規制環境や規格、米やゴマ、種などの作物のための農業を改善するために、国家レベルで省をサポートすることを嬉しく思っています。」(プレスリリースより引用)

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省
http://www.moi.gov.mm/2/08/2017/id-11221

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