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2017-07-21 13:45

社会

拘束されたミャンマーの記者、国軍のやり方を疑問視

記者拘束
繰り返される日程変更
ミャンマーで拘束されている3人の記者は、7月21日に予定されていた裁判が予告もなしに28日に変更されたことに、疑問を投げかけている。

3人の記者は6月26日、「国際麻薬乱用撲滅デー」に合わせて違法薬物を焼却処分するイベントに参加した後、国軍により拘束された。

拘束理由は、北部で現在も紛争を続ける少数民族武装集団であるタアン民族解放軍(Ta’ang National Liberation Army:TNLA)と接触したためだという。

その後、最初の出廷が7月11日に予定されていたが、突然7日に裁判所へ連れて行かれた。

そして、今回もまた、知らされることなく日程が変更されたという。

「言論の自由」はどこに
通常、ミャンマーでは、このような事件の処理は内務省が行うが、今回の事件に関しては国軍が執り行っているという。

拘束された記者が所属するIrrawaddy誌とDBVは、国軍がまだ全面的に権力を握り、報道陣を押さえつけていると主張。

さらに、DBVの上級記者Aye Naing氏は、
「民主化への道を歩んでいることを世界に向けて表明しているミャンマーにとって、記者の拘束は非常に残念なことだ」(Press TVより)
と述べている。

ミャンマーでは何十年にもわたって、軍事政権下に制定された法律により記者や活動家らが拘束されており、「言論の自由」が問題視されている。

今回の事件でも国際人権や欧州連合(EU)などが懸念や要求を示しており、事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問も、連邦議会で改正を検討していることを明らかにした。

しかし、その実現にはまだ時間がかかりそうだ。

(画像はIrrawaddyより)


外部リンク

Detained Journalists’ Hearing Date Moved in Surprise Court Appearance
https://www.irrawaddy.com/

Myanmar journalists decry military's role in their detention
https://www.reuters.com/

Detained Myanmar reporters denounce military over free speech
http://www.presstv.ir/

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