2017-07-07 04:00
経済
ミャンマーの漆器業、絶滅の危機に

2010年以降、観光業へ人材が流出 フェイク品も出回る
ミャンマーの伝統工業である漆の製造業が、絶滅の危機に直面している。漆製造業は、バガン地方で盛んにつくられていた。6月29日、Myawadyデイリーの報告によれば、最近ではバガン地方の作り手が、より多くの稼ぎを得られる職業に写ってしまい、手工業である漆事業を担う人々が減少しているという。
2010年以前、ミャンマーではさまざまな種類の漆器が数多くつくられ、国際市場にも出荷していた。しかし、レストランやホテルなどが増え、人々の関心は観光業で仕事をすることに向いてしまった。
ミャンマーの漆器輸出量が大幅に減っていく一方で、フェイクの漆器がミャンマー市場に出回るという現象も認められている。
アジア諸国と共同で会合やワークショップ
現在、バガン地方には商業目的の漆器事業を行う7つの事業所と、管理を行う事業所がいくつか残るだけだ。Nyaung Uタウンシップで漆器工業を営むU Ngwe Aung氏は、
現在、漆器事業を維持するため、バガン地方の若者に呼びかけている。政府の協力も得ながら、バガンの漆器専門学校から職人を呼び、生産をしている。(ミャンマー情報省より)
と語っている。
漆器事業に関わる人々は絶滅危機を脱するため、他のアジア諸国と毎年会合を開き、ワークショップも開催している。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ミャンマー情報省
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/?q=news/1/07/2017/id-11002
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