2017-07-11 12:15
経済
ミャンマーの縫製産業、過去3ヶ月間の輸出額は約4億ドル

経済制裁解除後に縫製産業が成長
ミャンマー商務省の統計によると、過去3ヶ月間における縫製産業の輸出額は約4億ドルで、昨年同時期と比較すると1億ドルの増加だという。ミャンマーでは欧米による経済制裁が解除されたことにより、縫製産業が大きく成長している。
現在、日本と欧州諸国は大量の縫製作業をミャンマーへ発注。また、縫製産業の輸出先には、韓国、中国、アメリカも含まれているという。
2016-2017年度の縫製産業の輸出額は18億ドルであったが、2017-2018年度は大きく上回ることが期待される。
上層部はFOB導入を検討
ミャンマーの縫製産業では輸入原材料を使用してミャンマーで縫製加工する「CMP(Cutting, Making, Packaging:切断、製作、梱包)」と呼ばれる委託加工形式がとられている。一方、政策立案者や労働組合幹部らは、ミャンマー縫製産業の付加価値を高める「フリー・オン・ボード(Free On Board:FOB)」の導入を目指しているという。
FOBとは、貿易取引の際に、貨物を港で本船に積み込むまでの梱包費、検査費、通関費などの諸経費とリスクを輸出する側が負担するという価格条件のことだ。
現在のところミャンマー側の責任は梱包までとなっているが、FOBが導入されると、買い主が指定する船舶に貨物を積み込むまでの責任を追うことになる。
海外の衣料産業にとってミャンマーの安い労働コストは魅力的だが、時として大量の業務は労働者と工場側の敵対意識を悪化させる要因になるという。
ミャンマー全土に400以上ある縫製工場には30万人以上の労働者がいるが、縫製産業の成長とともに、労働条件の改善も必要になるだろう。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/
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