2017-07-11 12:30
社会
【ミャンマー】国連難民高等弁務官、包括的かつ持続可能な解決策を要求

政府要人と議論
国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)は7月6日、国連難民高等弁務官であるフィリッポ・グランディ(Filippo Grandi)氏が、国籍を持たない難民に対する包括的かつ持続可能な解決策を訴え、ミャンマーへの初めての訪問を終えたことを報告した。グランディ国連難民高等弁務官はミャンマー滞在中に、ヤンゴン(Yangon)、ネピドー(Naypyitaw)、ラカイン州のシットウェ(Sittwe)とマウンドー(Maungdaw)を訪れたという。
また、同国連難民高等弁務官は、ミャンマーの事実上のリーダーであるアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)国家顧問をはじめ、ウイン・ミャッ・エー(Min Myat Aye)社会福祉・救済定住省大臣やテイン・スェー(Thein Swe)労働・入国管理・人口統計省大臣、イェー・アウン(Ye Aung)国境省大臣とも会談した。
精力的に難民の声に耳を傾ける
グランディ国連難民高等弁務官は、「国家顧問が難民のタイからの帰還を喜んで迎えるといったことを聞いて、非常に喜ばしい」(プレスリリースより)
と述べ、帰還が自発的かつ持続可能でなければならないことに合意したことをつけ加えた。また、ラカイン州とカチン州の難民キャンプで5年以上暮らす22万人の難民の人道的アクセスについても議論したという。
さらに、同国連難民高等弁務官は、シットウェの難民キャンプで帰還への意欲を持つイスラム教徒に会ったり、マウンドーのイスラム教徒コミュニティに連絡をとって彼らの安全や懸念に対して耳を傾けたりした。
同国連難民高等弁務官は、
「これは複雑な問題だが、扱いにくいものではない。重要な第1歩は、移動の自由とサービスへのアクセスを確保することだ」(プレスリリースより)
と述べた上で、市民権を与えることも問題解決を加速させると訴えている。(画像はUNHCRより)
外部リンク
国際連合難民高等弁務官事務所
http://www.unhcr.org/
国際連合難民高等弁務官事務所のプレスリリース
http://www.unhcr.org/news/press/
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