2017-06-24 07:00
経済
ミャンマーの化粧品「タナカ」の生産地が困難な状況に

需要不足と熟練労働者不足 タイからのフェイク品も原因
ミャンマーで使われている化粧品「タナカ」の生産地が、困難な状況に直面している。タナカは樹木から作られ、主に日焼け止めとして愛用されている。マンダレー地方のAyadawタウンシップでは、タナカの約75%を栽培している。Ayadawは作物を育てることが難しく、産業はタナカ栽培に依存しているのが現状だ。
Ayadawでは栽培だけではなく製品化、輸出、販売を行っているが、近年の需要不足とスキルを持つ労働者不足のため、困難な状況が続いている。
タイで生産されたタナカが、ミャンマー市場に参入していることも要因のひとつだ。しかし、タイ製のものはパウダータイプもなく、ミャンマー製タナカのフェイクともいえる。
協会はタナカ市場を守るため、新たな取り組みを
タナカ栽培のコストは高い。熟練の労働者には高い賃金を払う必要がある。高価な農薬も必要だ。タナカ栽培・生産・輸出・販売協会では、ミャンマーのタナカ市場を守るため、新たな取り組みを進めている。協会ではこの2年間に、メンバーに対して8つの基礎化粧品製品化トレーニングや、マネージメント・トレーニングを行った。
また、パウダータイプやローションタイプなど、新しいタイプの製品づくりを進め、国際市場への進出を計画している。
他に、協会のメンバーにはカードを発行し、タナカビジネスのための国内移動を促進した。タナカ製品を、制約のある森林製品のリストから除外する取り組みも進行中だ。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ミャンマー情報省
http://www.moi.gov.mm/21/06/2017/id-10919
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