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2017-06-22 20:00

経済

中国当局、ミャンマー貿易商が所有する100以上の銀行口座を凍結

銀行口座凍結
ミャンマー人所有の132の口座が凍結
複数の報道によると、中国は雲南省南西部の賭博捜査の一環として、ミャンマーの貿易業者の銀行口座を一時的に凍結したという。

口座凍結は、いずれもミャンマー・シャン州と国境を接する中国・雲南省にある中国農業銀行、中国建設銀行、中国商工銀行の3行である。

口座凍結が始まったのは6月14日で、砂糖、米、トウモロコシを扱うミャンマー商人の65の口座が凍結され、翌日にはさらに40の口座が凍結されたという。

中国外交部のGeng Shuang報道官は、
「中国とミャンマーは、国境を越えた犯罪を取り締まるために緊密に協力しており、国境の秩序を維持するために情報交換を続けていく」(GLOBAL TIMESより)
と述べているが、これはミャンマーのメディアが100人のミャンマー貿易商が所有する1,000以上の銀行口座が一時的に凍結されていることを報じた後であった。

実際には、中国当局がインターネット賭博や密輸の疑いがあるとして凍結した銀行口座は349で、そのうちの132の口座がミャンマー人所有のものだという。

口座凍結による経済的影響を危惧
ミャンマーの米業界団体であるミャンマー・ライス・フェデレーション(Myanmar Rice Federation)のSoe Tun副会長によると、ミャンマーの貿易商らは口座凍結の事前連絡を受けなかったという。

同氏はまた、この口座凍結でミューズ、マンダレー、ヤンゴンなどの貿易商が国境を越えた取り引きができなくなったことで、失業者がでたり、州の収入が減少したりすることを危惧している。

貿易商は、貿易が滞ることで農民は苦しみ、最終的には経済にも影響を及ぼすことになるとし、両国政府に対して法的送金と貿易の制度を作るよう交渉するという。

シャン州議員のSai Kyaw Hein氏は、
「中国の銀行は、口座を凍結する前に、口座所有者の事業の種類を確認しなければならない」(Radio Free Asiaより)
と述べ、中国側の捜査に対して難色を示している。

(画像はRadio Free Asiaより)


外部リンク

Chinese bank closes more than 100 Myanmar traders’ accounts
http://www.mmtimes.com/

Chinese Authorities Freeze Bank Accounts Owned by Myanmar Traders
http://www.rfa.org/english/

China freezes Myanmar accounts over gambling
http://www.globaltimes.cn/

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