2017-05-26 08:00
社会
ユニセフ ミャンマーで暴力を受ける子どもが推定約220万人と発表

子どもたちの半分は貧困下で暮らす現状
日本ユニセフ協会は5月23日、ミャンマーにおいて暴力を受ける子どもが推定約220万人であると発表した。この数字は、ユニセフが同日発表した「子どもたちのための人道支援報告書:ミャンマーの子どもをひとりも置き去りにしないために」(以下、同報告書)に掲載された内容だ。
同報告書によると、ミャンマー政府は2010年より実施している社会経済措置において、子どもたちに対する健康と教育、および子どもたちの保護を重点とした政策を実施しているという。
しかしながら、ミャンマーの多くの子どもたちは、現在も困難な生活を強いられているのが現状だ。子どもたちの半数以上は貧困の下で暮らしており、5歳未満の子どもが毎日最大で150人亡くなっているという。
国境地域の武力衝突に子どもたちも巻き込まれる
とりわけ困難な状況となっているのは、国境に面する地域だ。同国に関する報道では、ロヒンギャ問題で揺れるラカイン州の内容が多いものの、カチン州やシャン州、カレン州などにおいても、ミャンマー軍と少数民族武装勢力の衝突が発生しており、多くの家族が衝突に巻き込まれる状況となっている。
同報告書では、暴力の影響を受ける子どもたちに人道支援を届けるため、アクセスの改善を求めているほか、子どもたちを兵士として使用するなど、子どもたちの権利を侵すべきではないと主張している。
そのほか、同報告書においては、同国の繁栄と安定を実現するため、同国の著しい経済発展によって得られた資金を、子どもたちや若者が恩恵を受けるサービスに投資すべきとの見解を示している。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
日本ユニセフ協会(プレスリリース)
http://www.unicef.or.jp/news/2017/0103.html
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