2017-06-01 18:00
政治
ミャンマー和平会議、大きな進展なく閉幕

スーチー氏、7つの民族武装集団と個別に協議
ミャンマー政府の主導により、首都ネピドーで全国停戦合意に向け開幕された和平会議は、6日間にわたり協議が行われたが、大きな進展もなく閉幕した。同会議には、全国停戦協定に合意していない7つの少数民族武装集団が参加。しかし、最終日となる5月29日までに合意に達することはなかった。
和平会議に参加した少数民族武装集団は、ワ州連合軍(United Wa State Army :UWSA)、カチン独立機構(Kachin Independence Organization :KIO)、シャン州進歩党(Shan State Progressive Party:SSPP)、モングラの民族民主同盟軍(Mongla's National Democratic Alliance Army :NDAA)、コーカンの民族民主同盟軍(Kokang's Myanmar National Democratic Alliance Army :MNDAA)、タアン民族解放軍(Ta’ang National Liberation Army:TNLA)、アラカン軍(Arakan Army:AA)の7つ。
彼らは会議とは別の場所で、個別にアウンサンスーチー国家顧問に迎えられた。
45項目の協議条項のうち37項目で合意
全国停戦合意には至らなかったものの、和平会議では政府、少数民族武装集団、議会、政党による協議で、45項目の協議条項のうち37項目で合意に至り、調印されたという。スーチー国家顧問の自宅でホストされたKIOの代表は、
「KIOは、政府とのさらなる協議を行う」(mizzimaより)
と報じている。また、TNLAの代表も、
「会議への参加が停戦の初期段階であり、さらなる協議が期待される」(mizzimaより)
と述べ、わずかながらの前進を感じさせた。和平会議は、ミャンマーで70年近く続く内戦を終結させるためのもので、和平プロセスと民族和解を推進させるために重要な位置づけとなっている。
(画像はmizzimaより)
外部リンク
Myanmar peace talks end with no deal on federal plan
http://www.channelnewsasia.com/
Myanmar peace talks end in deadlock
http://www.thesundaily.my/
7 non-ceasefire signatory armed groups leave peace conference without reaching agreements in Myanmar
http://www.mizzima.com/
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