2017-04-28 19:00
社会
ミャンマー政府、5月に反政府勢力と和平交渉を再開

5月の会議には国連事務総長を招待
ミャンマー政府の広報担当であるZaw Htay氏は、反政府勢力との和平交渉が5月24日に再開されることを明らかにした。また、同国情報省によると、5日間首都ネピドーで行われる同会議に、国連事務総長が招待されているという。
アウンサンスーチー氏が率いる新政府が誕生して以来、民族紛争の終結を最優先事項として取り組み、昨年には「21世紀のピンロン連邦和平会議(the 21st Century Panglong Union Peace Conference)」が開催された。
しかし、過去数ヶ月にわたり戦闘が急増。東部の国境付近では、国軍と反政府勢力との間で新たな衝突が勃発し、数万人が戦火を逃れるため移住を強いられている。
進まない和平交渉
長引く国内紛争により少数民族の間でもスーチー氏への不満が強まり、スーチー氏と国軍とがあまりにも緊密すぎるとの批判も上がっている。ミャンマーでは2011年に軍事政権から民政に移管され、テイン・セイン元大統領が率いた当時の政権は反政府勢力との和平交渉を開始し、2015年10月には8つの反政府勢力グループと全国停戦合意(NCA)に至っている。
ミャンマーには21の反政府勢力グループがあり、昨年の「21世紀のピンロン連邦和平会議」には17のグループが出席した。
いくつかの反政府勢力グループは合意を拒否し、国際的な仲介を求めているという。
カチン独立軍(KIA)の広報担当者は、
「民族グループへの意図的な攻撃が続く限り、アウンサンスーチー氏の取り組みは全て失われるだろう」(CHANNEL NEWS ASIAより)
と述べ、和平交渉には攻撃の停止が最低条件であることを示した。ミャンマーに平和な日々が訪れるのは、いつになることだろう。
(画像はPRESS TVより)
外部リンク
Myanmar to resume peace talks with rebels in May
http://www.presstv.ir/
Myanmar to hold peace talks in May with ethnic rebels
http://www.channelnewsasia.com/
Myanmar: Much-delayed peace conference set for May
http://aa.com.tr/
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