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2017-04-11 15:00

経済

ベトナムの合弁企業、ミャンマーでマイクロファイナンスサービスを提供

ドラゴン・キャピタル
5年間で最大1億米ドルの増資
ベトナムの金融機関であるドラゴン・キャピタル・グループ(Dragon Capital Group:DCG)は、日用消費財に特化したミャンマーの企業であるLoi Hein Group(LHG)と合弁契約し、ヤンゴンを拠点とする新たなマイクロファイナンス機関となるルビー・ヒル・ファイナンシャル社(Ruby Hill Financial Company:RHFC)を設立した。

RHFCはLHGが51%、DCGが49%の株式を保有。初期資本は500万米ドルとなっているが、今後5年間で最大1億米ドルの増資が見込まれるという。

RHFCは今後、急速に経済発展するミャンマーで、経済を牽引する急成長の労働力に対し、包括的なローン商品とサービスを提供する。

また、RHFCのCEO(最高経営責任者)には、銀行戦略、リスク管理・プロセス、人的資本開発の分野で豊富な経験を持つLHGの経営戦略責任者であるTrinh Proctor女史が任命されたという。

貧しい人々向けの金融サービスが経済繁栄に不可欠
ヤンゴンに設立されたRHFCでは、ベトナムのDCGが有する銀行とマイクロファイナンスの専門知識を活用しつつ、ミャンマーで最大のビジネスコングロマリットの1つであるLHGの経験とネットワークも活用できるようになる。

国連資本開発基金(UNDCF)は、2013年にミャンマーの人口の50%以上が金融サービスにアクセスできず、人口の30%が違法のサービスにアクセスしたと推定しているが、これは貧困層の人々に大きな費用を課すことになったという。

「ミャンマーの経済的繁栄には、我々が生産的な目的を果たすために必要な財源を確保することが不可欠です」(プレスリリースより)
とLHGのSai Sam Htun社長が語るように、ミャンマーの繁栄には、貧しい人々向けの小口融資や貯蓄などの金融サービスが必要といえるだろう。

なお、LHGはアサヒグループホールディングス株式会社がミャンマーで炭酸飲料の製造販売を行うために合弁契約した企業である。

(画像はDragon Capital Groupより)


外部リンク

Dragon Capital Group
http://www.dragoncapital.com/

Dragon Capital Groupのプレスリリース
http://www.dragoncapital.com/wp-content/

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