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2017-04-19 14:00

学術

ミャンマーの森林に新種のヤモリ2種を発見

スミソニアン
政治的変化で研究者に開かれた地域で発見
4月12日、スミソニアン博物館は、ミャンマーで新種のヤモリ2種を発見したことを発表した。

新種のヤモリは、「Lenya banded bent-toed gecko」「Tenasserim Mountain bent-toed gecko」の2種。ミャンマー南部の低森林地、レンヤ国立公園周辺で発見された。

この地域では急速な森林破壊が進み、多くの種が生存の危機に迫られている。また、武力紛争が続いていたため、長い間研究者にも閉鎖されていた。

スミソニアン生物保護研究所の研究員で、論文執筆者のGrant Connette氏は、
近年の政治的変化により、この地域が研究者にも開かれてきた。私たちはこれから、生物多様性について調査することができる。

しかし、この地域はゴムやパームオイルなどを生産するため、森林破壊が急速に進んでいる。新種に関するドキュメントを作成するつもりだが、森林がどれくらい破壊されるかにも依存している。(スミソニアン・ニュースリリースより)

と述べている。

希少種が多いミャンマー 政府や自治体と協力して保護を
レンヤ国立公園付近にはトラ、アジア象などが古くから生息している。他にもミャンマーは希少種や絶滅危惧種が多く、生物多様性の研究において重要なポイントだと世界で認められている。

スミソニアンは、新種のヤモリの生息地やその保護状況を調査し、周辺の村や自治体、政府と協力して保護していきたいとの意向を示した。

(画像はスミソニアン・インサイダーより)


外部リンク

スミソニアン・ニュースリリース
http://newsdesk.si.edu/

スミソニアン・インサイダー
http://insider.si.edu/

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