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2017-03-23 10:00

経済

シンガポールの「Grab」がミャンマーでタクシー配車サービス開始

Grab
東南アジアで7カ国目
シンガポールに本拠を置くGrab(グラブ)は3月21日、新規開拓市場としてミャンマーで携帯アプリを使用したタクシー配車サービスを開始したことを発表した。

東南アジアを中心にタクシー配車サービスを提供するGrabは、すでにシンガポール、インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイ、ベトナムで運営しており、ミャンマーは東南アジアで7カ国目となる。

Grabはミャンマー以外の国ではプライベートカー、オンデマンドバイク、カープール(相乗り)などのサービスを提供しているが、ミャンマーでは最初に、ライセンス付きのタクシーと携帯アプリを使って消費者を結ぶGrabTaxiサービスを開始する。

今後は、運転手と乗客のフィードバックに基づいて、徐々にスケールアップしていくという。

Grabのマーケティング担当である副社長のシェリル・ゴー(Cheryl Goh)氏は、
「まず、ヤンゴンの運転手のサービスとタクシーの安全基準の向上に務める。そして、我々の豊富なデータ分析を活かして、パートナーである運転手が安全で質の高いサービスを提供できるように、強固な審査とトレーニングを確立していくつもりである」(FINANCIAL TIMESより)
と述べている。

ライバルのUberは政府と提携か
ミャンマーへの新規開拓は、2014年6月にインドネシアでサービスを開始して以来3年ぶりとなるGrab。東南アジア6カ国で自動車配車ウェブサイトおよび配車アプリを提供するアメリカのUber(ウーバー)とはライバルだ。

Uberは“間もなく”ヤンゴンでサービスを開始すると明らかにしているが、現在のところ、ヤンゴンでUberを利用することはできない。

報道によると、Uberはサービス提供開始に際し、政府との提携を目指しているという。これは、商用目的で民間車両を使用するというUberのモデルが根底にあるからである。

Uberは今年1月に政府関係者と会見したというが、サービス開始のめどは立っていないようだ。しかし、今回のGrabの発表により、Uberは迅速に事業展開を進めなければならなくなっただろう。

(画像はREUTERSより)


外部リンク

Ride-hailing firms Grab, Uber pursue growth in Myanmar
http://www.reuters.com/

Taxi-hailing service Grab to launch in Myanmar
https://www.ft.com/

Uber and Grab are bringing Southeast Asia’s taxi on-demand war to Myanmar
https://techcrunch.com/

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