2017-03-24 21:00
経済
ヤンマー、ミャンマーの精米所で発電実証試験を開始

米の籾殻を活用したガス化発電システム 国内最大規模
3月23日、ヤンマー株式会社が、ネピドーにあるMAPCOの精米所内で、バイオマスガス化発電実証施設を稼働した。この施設は、MAPCO精米所内で毎年大量に発生する籾殻を活用した、精米所併設の実証試験施設。現地で栽培・収穫された米の籾殻を、ガス化発電システムの燃料として活用する。このようの施設としては、ミャンマー国内最大規模となる。
電力供給とCO2削減 資源循環型農業の実現に貢献
発電システムでは、分散型電源であるコージェネレーションシステムを使い、廃熱を利用した熱供給も行う。籾殻を発電に活用することで、精米施設の稼働に必要な電力の全量を供給することが期待できる。大幅なCO2削減も実現できるので、環境保全にも貢献できる。籾殻燃焼時に排出された物質は農地へ還元し、資源循環型の農業も促進する。実証範囲は排水処理試験までとなっており、全体を通して環境に配慮したシステムを構築していく。
ヤンマーは今年2月、現地法人ヤンマーミャンマーを設立した。現地との連携を図りながら、ミャンマーの農業の発展と資源循環型の食糧生産を進めている。今回の実証事業は2018年3月までの予定となっている。
同社はこの試験を通して、ミャンマーをはじめとする電力供給が不安定な東南アジア諸国での発電システム普及を目指していく。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ヤンマー株式会社/プレスリリース
https://www.yanmar.com/jp/news/2017/03/23/24486.html
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