2017-03-11 09:00
社会
国際赤十字委員会、ミャンマー・シャン州にリハビリテーションセンターを開設

シャン州住民が対象
国際赤十字委員会(International Committee of the Red Cross :ICRC)は3月9日、ミャンマーのシャン州チャイントン(Kyaing Tong)にリハビリテーションセンターを新設したことを発表した。同センターへの投資額は18億6,000万チャット(130万ドル)で、5月に約30名のスタッフで運営が開始されるという。
34床を有する同センターでは最初に、チャイントン郡区で膝下の義足が必要な人を対象に交換や修復が行われる。
その後、地雷やその他の武器で負傷したり、交通事故や健康上の問題を抱えたりするシャン州の人々に義足や移動装置、理学療法などを提供。最大で1年間に910名の患者へ対応可能だという。
ミャンマーで3つ目のリハビリテーションセンター
同センターのオープンにより、シャン州の人々は容易にリハビリテーションサービスが受けられるようになった。ICRCミャンマー派遣団のJurg Montani団長も、
「シャン州東部で暮らす患者は、相談、理学療法、人工装具のためにマンダレーやヤンゴンまでバスで2日間以上旅行しなければならなかった」(プレスリリースより)
と述べている。ミャンマーでのリハビリテーション・プログラムが開始されたのは1986年で、マンダレー(Mandalay)とミッチーナー (Myitkyina)にリハビリテーションセンターがある。
チャイントンに新設されたセンターは同国で3つ目のセンターで、ICRCはこの3つを完全にサポートしているという。
ICRCは1979年以降、世界の紛争地域でリハビリテーション・プログラムを実施しており、48カ国で165のセンターを支援している。
センターが新設されたチャイントンでは、多くの人々の苦しみが和らげられることだろう。
(画像は国際赤十字委員会より)
外部リンク
国際赤十字委員会
https://www.icrc.org/en
国際赤十字委員会のプレスリリース
https://www.icrc.org/en/document/
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