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2017-02-24 05:00

経済

富士通、ミャンマーでスマホアプリを活用した灌漑用水の水位把握実証実験を実施

富士通
スマホアプリで簡単操作
富士通株式会社(以下「富士通」)は2016年後半から2017年1月31日にかけて、ミャンマーのバゴー地方域のタウングー(Taungoo)で灌漑(かんがい)用水の水位把握実証実験を実施した。

これは協力関係にあるミャンマー農業畜産灌漑省灌漑局が担当する農作物被害を軽減するための灌漑用水の効率的な配水管理や、河川の洪水氾濫の発生検知などをシステム化するための実験である。

富士通によると、同社が開発したスマートフォンのアプリケーションを活用することで、灌漑用水や河川の水位情報を簡単に収集し、正確で最新の情報がリアルタイムで把握できるかを確認したという。

また、同実験により、灌漑局員以外の農民などがスマートフォンアプリケーションを使用して集められた情報が精度的に妥当であり、リアルタイムで情報収集が可能な上、低コストも実現した。

すべての課題をクリア
ミャンマーではこれまで、河川の周辺で暮らす水位情報提供者から灌漑局に電話で通知され、その情報を職員が紙に記入するという方法で水位調査が行われていた。

しかし、この調査方法では情報の正確性やリアルタイム性が懸念されるだけでなく、効率的に状況を把握できないという課題を抱えていた。

さらに、ITスキルを持たない者でも容易に操作可能で、しかも維持・運用コストを抑えたシステムが必要であったという。

しかし、今回の実証実験で、これらの課題はすべてクリアとなり、誰もが手軽に利用できるシステムであることが確認された。

富士通は今後、情報収集する範囲を広げ、集められた情報を元に灌漑用水の効率的な配水や河川の氾濫予測の実現に向け、さらに協力していくという。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

富士通株式会社
http://www.fujitsu.com/jp/

富士通株式会社のプレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/02/17.html

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