2018-01-14 09:00
社会
ラカイン州全土への自由なアクセスを 完全に孤立する場所も

保護と支援をするための準備は完了も 立ち入り制限が壁に
世界中の子どもの権利と健康を守るために活動する公益財団法人日本ユニセフ協会(以下、ユニセフ)が、各地へのアクセスが制限されており、支援活動などがスムーズに進められていないと、12日のプレスリリースで発表した。ユニセフは、保護と支援をするための準備が完了しているものの、キャンプへの制限などが更に厳しくなっており、人道支援に従事する団体などが、子どもたちへの支援が届けづらくなっている現状がある。これが、キャンプ内の貧困や病気を更に悪化させ、完全に孤立する場所を生み出している。
ユニセフはミャンマー当局に対し、ラカイン州全土を含め、支援を必要とする人がいるキャンプなどに、定期的かつ制限されないアクセスを可能にするように求めている。
移動制限が教育などに大きな影響 キャンプから出ることも困難
現在、キャンプの出入りは厳しく制限されており、医師が治療が必要と判断したあと初めて許可が下りる。外部との接触も禁止されていることから、伝統療法の治療者、訓練を受けていない医師や、セルフメディケーションに頼らざるを得ない状況になっている。また、これは教育にも大きな悪影響を及ぼす。しっかりとした学校に通うためには、遠隔地へ通学する必要があるが、移動の制限のために、より離れたキャンプの生徒が通えなくなっている。2012年以降、ラカイン州の大学に通学できたイスラム教徒がいないとされているほど、状況は深刻になっている。
(画像はプレスリリースより)
(C)UNICEF_UN0155430_Thame
外部リンク
公益財団法人日本ユニセフ協会のプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/
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