ミャンマーニュース

ミャンマーのティンチョー（Htin Kyaw）大統領は同国70周年の独立記念日となる1月4日、国民に向けてメッセージを公開した。

同大統領はメッセージで、多くの国民が命を犠牲にして1948年に英国の統治から独立したことを誇るとともに、独立後に植民地帝国主義者が実施した分割統治により、民族間の不信や不和が浮かび上がったことに言及。

さらに、その後、ミャンマーは何十年にもわたり内部武力紛争に巻き込まれ、現在に至っているとした上で、永続的な平和を成し遂げるために、新政権が可能な限りの手段を用いて努力を続けていることを国民に伝えた。

また、と述べ、武力紛争の解消と永続的な平和を得るために人権を尊重し、すべての民族が平等な権利を享受することの重要性を訴えた。

加えて、経済が発展することで国民の社会経済的生活が改善されることにも言及。そのためにも永続的な平和が必要であることを呼びかけている。

ティンチョー大統領はまた、独立記念日の国家目標を明かし、国民に厳粛に受け止めるよう求めている。

国家目標は、「すべての国民が民族分裂を総括的に保護すること」「民主主義の原則と規範に従い、国に適した憲法作成に努めること」「できるだけ早い和平プロセスの実施に努めること」「すべての国民が“持続的な平和”を実現のために国家とともに努めること」「経済成長の主要な原動力である民間部門を奨励し、国民の人々の社会経済的生活を向上させるため総括的に指揮すること」の5つ。

独立70周年の記念日に上記の目標を実行する決意を固め、すべての国民が賛同するよう要請した。

民主化が本格的に進められる一方、ロヒンギャ危機などの問題を抱えるミャンマー。2018年は正念場なのかもしれない。

（画像はプレスリリースより）

外部リンク

ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/