2018-01-10 13:00
社会
バングラデシュの裁判所、ロヒンギャとの結婚を禁止する法律を支持

請願を棄却の上、裁判費用を請求
バングラデシュ・ダッカの裁判所は1月8日、バングラデシュ人とイスラム系少数民族「ロヒンギャ」との結婚を禁止する法律を支持する判断を下したという。これは昨年9月に18歳のロヒンギャ女性と結婚した26歳のバングラデシュ人男性の父親が請願した結婚承諾だったが、裁判所はそれを棄却した。
バングラデシュでは2014年に、同国で暮らすロヒンギャが秘密裏に市民権を得るのを防ぐために法律を制定しており、ロヒンギャと結婚した場合は最高7年の刑に服さなければならないという。
この父親は裁判所に対して、息子を逮捕しないよう求めていたが、それも拒否された上、約18万円の裁判費用も請求された。
ロヒンギャとの結婚は過ちなのか
この父親によると、26歳の息子と18歳のロヒンギャ女性は、両家の両親の同意を得て結婚したという。父親は息子の結婚を擁護しており、18歳のロヒンギャ女性が市民権取得のために結婚したわけではないと主張している。
また父親は、
「バングラデシュ人がキリスト教徒や他の宗教の人々と結婚することができるなら、私の息子がロヒンギャと結婚するのは過ちではない」(The Straits Timesより)
と怒りをあらわにした。秘密裏に市民権を得るのを防ぐためとはいい、一方的に罪とするのは極端な法律である上、どこからも歓迎されないロヒンギャの不運が浮き彫りとなったといえるだろう。
外部リンク
Bangladesh court upholds Myanmar Rohingya marriage ban
http://www.bbc.com/
Bangladesh court upholds ban on Rohingya marriage
http://www.straitstimes.com/
Bangladeshi court upholds ban on Rohingya marriage
https://www.upi.com/
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